OUR PURPOSE HERE
 
自らのちょっとした解説を書いてみようと思います。
CD内の櫻井隆章氏の素晴らしいライナーと共に読んでいただけたら幸いです。

安部 潤

"Now You Wonder"
NYでのビル・エヴァンス氏との録音が決まり、アップテンポの曲を一曲用意しようと思ったところから作りました。
展開にメリハリがあり、かなりスケール感の大きいものにしたかったのです。
実はこの録音時に譜面と録音データがあってなく、始まりにちょっと無駄に時間がかかってしまったのですが、ビルさんは全く気にせず、とても協力的に参加してくれました。
NY録音で最初に録った曲でした。
ビルさんとは2度目のNYでの同録でしたが、夢のような時間であったことは変わりありませんでした。
頭のルバート部分もとてもスムーズに進行いたしました。
 
"Anywhere But Here"
アルバム用というよりは、それ以前セッション用に作った曲です。
"勢い!"を大事にしました。
デヴィッド・マシューズ氏お墨付きの波多江健くんのドラミングは恐ろしくグルービーです!
 
"Coronado"
アメリカ西海岸のサンディエゴは大学の先輩が住んでいることもあり、何度か訪問したことがあります。
海、山、自然、都会、見事に調和した素晴らしい都市で大好きです。
そこに、"コロナド"という海に面した街があるのですが、とても居心地のいい場所です。
見晴らしのいい岬や、映画の撮影場所としても有名な優雅なホテルなど、そんな印象を帰路の機内で曲にしました。
 
"Code Yellow"
"ウッドベースでクール&スペーシーな曲を"というコンセプトで作りました。
怪しげな雰囲気を楽しんでいただければうれしいです。
よくセッションライブでもやりますが、結構評判良かったりします。
 
"Philosophy Now"
アルバム唯一の生ドラムの入っていない曲です。
前の曲、"Code Yellow"と少し同じ路線にあるような曲です。
プリミティブ&無国籍なグルーブを楽しんでいただきたいです。
パーカッションの菅原裕紀さんに大活躍していただきました。
機械リズムと菅原さんの"フュージョン"が聴きどころです!
 
"M.I.D"
"ゆったり大きな気持ちで乗れる曲"がコンセプトです。
"スムース・ジャズ"の色が強いです。
10代中盤〜後半の音楽に多感な時期は、こういう感じの曲をよく聴いていたような気がします。
 
"Our Purpose Here"
NY録音のメインテーマです。
"自分の音楽活動を振り返った"的な曲でもあります。
信頼できる自分の周りのミュージシャンを引き連れて、NYに行き現地のミュージシャンとの録音を実現。
ミュージシャンとして、最高の瞬間だったかもしれません。
中学生の頃ぐらいからアメリカで音楽をやることが夢でしたので・・。
ある意味"人生の目的達成"の一つでした。
川島重行プロデューサーに大感謝です。
 
"Warmth Of My Heart"
エレクトリック・ピアノの持つ音色の豊かさを最大限に生かしたい、と思った曲です。
アルバムの数曲は溜池にあった東芝EMIのスタジオでやりましたが、残念ながらそのスタジオはもう無くなってしまいました。
ピアノやローズ(エレクトリック・ピアノ)も、すごくいい楽器が置いてありました。
このローズも、もちろんそのローズです。
あの楽器はどこに行ってしまったのでしょうか?
 
"Second Spiral"
結構前に作った曲です、いろんなリズムを交えて派手な曲になっています。
あるセッションの時にスタジオ、レコーディングシーンで大活躍中の某サックス奏者の方が名付けてくれました。
ドラム&パーカッションの掛け合いが聴きどころです。
 
"Inner Calm"
これはベースの池田達也さんのセッションをきっかけに作った曲です。
当初のタイトルは"TTT"="Tribute To Tatsuya"という仮題が付いておりました(笑)。
アルバムの最後はゆったりと終らせてみました。